2014年10月21日火曜日

鍼灸師という立場

すっかり秋になりました。皆さん体調は大丈夫ですか?そして10月20日から秋の土用に入りました。11月7日の立冬前日までが土用という季節の移行期間です。身体も冬支度を始めるころなので変調をきたしやすいです。そんな時は無理せず、身体を休めてあげてくださいね。

さて、今回は人それぞれ考えは違いますが、鍼灸師の立場について思うところを書き留めてみました。

鍼灸師は分類からすると医療従事者です。医療従事者というと、医師、看護師、薬剤師…主に病院にいらっしゃる方々を一般の人は連想されるでしょう。しかし鍼灸師は基本的に病院で仕事を任されることは少ない職業です。まあ、現状では混合医療の扱いになりますので難しいようです。


「鍼灸師にできること。」
と問われて鍼灸師の先生方はどう考えますか?
鍼灸学生さん方はどう思いますか?


西洋医学の観念で身体を捉えることもできるし、東洋医学の観念で身体を捉えることもできる。病院とは違う空間で、患者さん自身が身体と向き合う環境や空間が鍼灸だと思います。だから、病院と張り合うことは全くお門違い。医師や他の先生方ができないアプローチで患者さんと向き合うことができたらそれが鍼灸師の仕事なのではないかと考えています。


鍼1本で変わる事、お灸を据えて変わる事、ただただ話を聞いて変わる事。その変化に敏感に気づくことができるか?こころが楽になれば身体が変わる、身体が楽になればこころが変わる。単純なことを疎かにしない。難しいことを言えるようになることが偉いわけじゃない。身近な存在で、話せる人。それが鍼灸師にできることかなと私は感じます。


鍼灸師という立場、仕事、今はまだ一匹狼扱いをされることが多いですが、これから先の未来には新しい体の観方や捉え方として西洋医学にはない持ち味が注目される日も近いのではないでしょうか。そのために、今勉強している学生さん。今、何のために?誰のために勉強しているのか?それは未来の鍼灸師という何とも摩訶不思議で面白い職での経験を味わうために、今頑張って勉強をしているのですよ。あと4か月!もうひと踏ん張り頑張ってください!

鍼灸って本当に摩訶不思議で楽しいですよ。



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